収録時間:172分
レンタル開始日:2002-08-23

Story
カンヌ映画祭でパルムドールを受賞し、日本でも大ヒットを記録した壮大なスケールの感動作がDVD化。2人の京劇俳優の50年に及ぶ愛憎劇を描く。レスリー・チャンの人気を不動のものとし、新進女優コン・リーをスターダ(詳細こちら


ネタバレは出来ないけれど、今日はこの映画で興味深いと思った事を書いてみます。


それはこの映画における日本軍、国民党軍、共産党人民解放軍、紅衛兵こうえいへいえがき方です。

京劇きょうげきに対する態度を通して、それぞれのグループの性格をうまく描き分けています。


  • 日本軍は中国を侵略しんりゃくし、罪の無い中国人をピストルで銃殺じゅうさつするような悪い連中だと映画で描かれている一方で、京劇を観る態度は礼儀れいぎ正しい。礼儀正しさだけでなく、敵国の文化でも良いものは良いとすなおに認める度量どりょうが日本軍にあるとも描かれていました。


  • 国民党軍は京劇を観る態度がなっていなくて乱暴だと描かれていました。現に国民党軍は台湾たいわんでも悪いことをして、「犬(日本人)は去りて、豚(国民党)来たる」といわれてしまうほどです。(※1)


  • 人民解放軍は比較的礼儀正しく京劇を見ている様子が映画に描かれていました。人民解放軍は軍規ぐんきも厳しくて有名だそうです。人民解放軍が行進する映像を見たことがあるけれど、兵隊達はキリッとしています。あと、中国の伝統文化に理解を示していた事も何となく理解できます。


けれど文化大革命のときは伝統的な京劇は演じられず、現代劇しか演じることが出来なかったそうです。

これは毛沢東(もうたくとう)のつまの江青(こうせい)が京劇を毛嫌けぎいしたことも理由のひとつだとか。紅衛兵が京劇俳優きょうげきはいゆう弾圧だんあつするシーンもこの映画に出てきます。

ちなみに、現代劇はこんな感じ。(映らなかったらごめんなさい)


で、こっちは本当の京劇の映像。(映らなかったらごめんなさい)


※1 犬はうるさいけれど番犬として役に立つこともある。けれどブタは食っちゃ寝、食っちゃ寝で迷惑だと言う意味で日本軍と国民党軍を比較ひかくし、皮肉ひにくっている。