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1 魔女狩りとは?
 今日から、数回にわたって魔女狩りについて語ります。魔女狩りのことは色々と調べてみましたが、世界史を勉強していない僕にとってなじみのうすい時代。それに魔女狩りはキリスト教の話も絡んでくるから、キリスト教を知らない僕にとっては余計ややこしい。専門的な話は出来ませんが、魔女狩りを通して、人間のエゴや、集団ヒステリーの恐ろしさを語れればなあと思います。実は魔女狩りのことは、2012年に書いたのですが、今回のコロナ騒動のことも加味して、加筆修正させていただきたいと思います。

さて、みなさまは魔女というと、どんな事を連想しますか?

アニメ「魔女の宅急便」?、「千と千尋の神隠し」にでてくる湯婆?あとはグリム童話に出てくる恐ろしい魔女?それとも、うちのお母さんw?魔女がテーマの曲といえば中山美穂さんの Witches」やスピッツの「魔女旅に出る」という曲もあります。

昔のヨーロッパの民間伝説では、魔女は悪魔と組んで人間に悪さをする存在とされ、やがて魔女裁判が行わました。魔女狩りが始まったのが14世紀ごろで、終わったのが18世紀まで。特に15世紀から17世紀にかけて、ヨーロッパで魔女狩りの猛威をふるっていたのです。

魔女狩りの犠牲者の数はいろいろな説がありますが、5万人とも6万人ともいわれています。

その魔女裁判で裁かれ処刑された人は本当に魔女だったわけじゃなく、むしろヌレ衣を着せられた人が大半だったそうです。心ない人たちから「飢饉(ききん)やペストが流行るのはお前達が俺達にのろいをかけているからだ」というヌレ衣を魔女は着せられたとか。

中世の昔は今と違って物事をなんでも宗教的に考えておりました。だから、飢饉だとかペストのような疫病が流行ると、その原因は人間の罪か、もしくは悪い裏切り者のせいではないかって考えられたのですね。その裏切り者こそ魔女だといわれたのです。魔女とは、悪魔の誘惑に負け、悪魔に魂を売った裏切り者だと。悪魔のしもべだからこそ、神の名において裁かれなくてはならないと思われていたのです。

2 濡れ衣を着せられた彼女たち 
 もちろん、魔女と呼ばれる人も本当にいました。といっても、ホウキに乗って空を飛んだ魔女なんていませんw魔女たちは、占いをやったり、産婆(※1 さんば)をやったり、薬草などの知識に通じた民間療法の専門家だったり。

もっとも著名な魔女はマザー・シプトン(1488〜1561年)というイギリス人です。彼女の容貌は眼がぎょろついていたが、眼光は鋭く、鼻も以上に長くカギ型に曲がっていたそうです。赤と青を混ぜたようなニキビが顔を覆っていたそうです。そしていつも山高の帽子をかぶっていて、まさに彼女は魔女の容貌そのものでした。そんな彼女は予知能力があって、車社会の到来やイギリスの没落を生前から予言していたといいます。

とはいえ、彼女たちは悪さなどしていませんでした。悪さをした魔女も確かにいましたが、そんなのはほんの一部。ただ、彼女たちは生活が貧しく、独身で身寄りのない人が多かったのです。当時の識者や宗教家は、貧しさと寂しさこそ、悪魔にスキをつかれる元だと考えられておりましたから、彼女たちは格好のターゲットになったのです。

それで、だんだん犠牲者が本物の魔女だけでなく、ごく普通の女性、それから一部の男性にまで及んだというのです。もっとも男性はレアケースで、魔女裁判の犠牲者のほとんどは女性でしたが。

そうしてターゲットにされた女性は魔女裁判をかけられるのですが、裁判の被告となる人物は、ほとんどが密告。つまり魔女とは関係ない人まで、根も葉もないウワサだけで、魔女裁判にかけられたのです。魔女裁判も実は中世の前期までは、他人に危害を加える者だけでした。実際、裁判を重ねて無罪を勝ち取った者もいたといいます。それが、だんだん公平性が低下し、「神に反抗するもの」から「聖職者やお偉いさんに逆らったもの」そして「なんも悪いことをしていないのにウワサだけで魔女呼ばわりされた者」が魔女狩りの被害にあったのですね・・・

ちなみに、マザー・シプトンは魔女狩り全盛期に活躍した人物ですが、生き延び天寿を全うしております。病人を助けるなど善行を行ったことも理由の一つですが、ヨーロッパでもイギリスは魔女狩りには懐疑的で、他の国より冷静だったことが大きかったようです。

3 地域差があった魔女狩り
 さきほど、イギリスは懐疑的とお伝えしましたが、魔女狩りが盛んだった国や地域とそうでない国や地域もあったようです。もっとも、そのイギリスも魔女狩りが全くなかったわけじゃありません。スコットランドにはジェームズ6世(のちにイングランドの王も兼ねる)という人物がいて、『悪魔学』という書物を著し、1604年の法令で魔女狩りを強化しているたそうですが・・・


また、1640年代にイギリスでマシュー・ホプキンスという悪いヤツがいまして。彼は多数の無実の人を魔女としてでっち上げ、処刑しては多額の金を得たそうです。かれは魔女狩りを仕事にして金稼ぎをしていたのです。そのやり方は卑怯にも相手の心の弱さを利用しました。たとえば、なかなか自分が魔女だと白状しない人間には、その子供を逮捕すればよいと考えました。逮捕した子供を脅かしたり、最悪虐待すれば、その子供は「お母さんは魔女」って言うはずだと。ふてえ野郎だなあ。こいつの方がよっぽど悪魔だな。

盛んだったのがドイツ、フランス、ポーランド、スイスなど。イギリスはドイツに比べると激しくはなかったそうです。


逆に比較的抑えられていたのがスペイン、イタリア、ポルトガルなど。




※1 いまの助産婦。



※ 参考文献および


歴史能力検定世界史2級の問題用紙


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NHK BSプレミアム 「ダークサイドミステリー 」





魔女狩り (岩波新書)
森島 恒雄
岩波書店
1970-06-20











予言者 (Truth In Fantasy)
第666部隊
新紀元社
1998-10-01