1 心臓の病を抱えたマザー・テレサ
 僕もマザー・テレサの本を読んで初めて知ったのですが、マザー・テレサは心臓の病と肺の病を抱えていて、度々入院をしていたそうです。無理していたのでしょう・・・

1997年の3月13日には「神の愛の宣教者会」(マザー・テレサの作った修道会)の総長を引退しました。新総長はシスター・ニルマラが選ばれました。


2 相次ぐ知人の死
 
 マザー・テレサが亡くなるのは1997年の9月13日ですが、テレサがなくなるちょっと前に、テレサの関係者が次々と亡くなっています。1993年の9月20日にはテレサの活動の協力者だったエグゼム神父が、1997年の4月9日にはテレサの活動に一番早く参加したシスター・アグネスが亡くなりました。

エグゼム神父の力添えがなければ、テレサはカルカッタで福祉活動は出来なかったし、シスター・アグネスはテレサの一番弟子で、テレサが「第二の自分」と言わしめるほど信頼していた人物。そのような人物が亡くなるのは誠に惜しいです。

さらに1997年8月31日にはダイアナ妃が事故で亡くなっています。テレサはダイアナの死を非常に惜しみました。


3 マザー・テレサの死

 テレサは心臓発作によりマザーハウスで87歳の生涯を閉じました。多くの人がテレサの死を惜しみ、悲しみました。テレサや聖トマス教会に運ばれ、テレサにお別れや感謝を伝える為に多くの人が訪れました。

数日後に、インドで国葬が行われました。テレサの亡骸はインドの国旗で包まれていたそうです。外国人であるマザー・テレサが国葬をしてもらえるなんてすごいです。なんでも、独立の父マハトマ・ガンジー、初代ネール首相についでマザー・テレサで3人目そうです。テレサを見送った人は6万人を越えたとか。



ちなみに、サイババもインドで国葬をしてもらったそうです。サイババは、怪しげな宗教家のイメージがあったのですがw社会福祉活動を熱心に行うなど結構良いこともしたようですね。

4 異例の速さで福音
 テレサの死後6年後の2003年に、ローマ法王からテレサがカトリック教会の「福音」に列せられることが発表されました。「福音」とはその人物が神に仕えるものとして素晴らしい事をしたという証だそうです。

普通は死後数十年〜100年くらいたってから「福音」にするかどうか判断されるのですが、テレサが短期間で「福音」に列せられたのは凄い事だそうです。

僕はクリスチャンじゃないから、「福音」に列せられる事が凄い事だといわれても、ピンとこないです。でも、テレサの活動が素晴らしいという事は疑いの余地もありません。


※ 参考文献

『この人を見よ 歴史をつくった人びと伝 マザー・テレサ』(ポプラ社)