※ この記事は埼玉県さいたまけん立さきたま史跡しせき< /ruby>の博物館にて発行している「ヲワケ君の古墳こふん探検供廚箸いΕ僖鵐佞鮖温佑砲靴峠颪ました。


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今日は、埼玉県行田市ぎょうだしにある、さきたま古墳群のひとつ稲荷山(いなりやま)古墳から出土した文字の書かれた、鉄剣てっけんについて。

埼玉県行田市にさきたま古墳群こふんぐんというところがあります。行田市といえば、ちょっと前のドラマ「陸王」の足袋工場の舞台にもなった場所です。「陸王」でマラソンの選手役を演じた竹内涼真くんがかっこよかったなあ。また、あのドラマに出てくるシューズも実在します。僕もドラマを見て欲しくなりましたもん。それはともかく今日は古墳の話ですネ。余談をしてすみません。

ここには古墳がたくさんありますが、その中で稲荷山古墳はもっとも古い古墳だと言われています。なんでも5世紀ごろにつくられたとか。

その古墳の発掘調査はっくつちょうさが昭和43年(1968年)に行われましたが、その際、たくさんの副葬品(「ふくそうひん」。死者といっしょに埋めた品物)が見つかり、鉄剣もその副葬品ふくそうひんの一つでした。しかし、鉄剣てっけんはさびていて、鉄剣に文字が書かれていると思う人はほとんどいなかったようです。


それが昭和53年(1978)に、奈良県ならけんの元興寺(がんこうじ)文化財研究所で、サビの進行を防ぐための保存処理をしているときに、キラリと光るものがみつかり、レントゲン写真で鉄剣をったところ、なんと115文字がうかびあがったのです。

その剣には、このようなことが書かれていました。(ただし現代語訳。実際は「辛亥年七月中記乎獲居臣上祖名意富比・・・」という具合に漢文で書かれているのですが)



辛亥(しんがい)の年(471年)、7月に記す。私はヲワケの臣です。(中略)先祖代々杖刀人首(「じょうとうじんのおびと」大王の親衛隊長)として大王につかえ、今に至っている。ワカタケル大王(雄略天皇ゆうりゃくてんのう?)がシキの宮にあるとき、私は大王が天下を治めるのを助けてきた。そこで、このよくきたえあげた刀を作らせ、私が大王につかえてきた由来を記しておく。



ワカタケル大王は大和王朝の王で、関西のあたりを治めていたのですが、そのワカタケルの勢力が埼玉県の方面にもおよんでいたことが、この剣の文字からうかがえます。そのワカタケルを補佐ほさしたのがヲワケという人物だという事もうかがえます。

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(稲荷山古墳)

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(同じく稲荷山古墳)

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埋葬施設まいそうしせつを復元したもの)

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(こんな感じで埋葬まいそうされていたようです)