最近、相撲の土俵を女人禁制にするのは時代錯誤ではないのかという意見があります。きっかけは、京都府舞鶴市での大相撲春巡業のときです。舞鶴市の市長が土俵の上で倒れ、たまたま客として相撲をみていた女性の看護師たちが土俵に上がり救命処置をしました。しかし、行司が看護師たちに土俵から下りるよう促したのです。さいわい市長は一命をとりとめましたが、もし看護師たちが応急処置をしなかったら、市長は命を落としていたのかもしれない。人命よりも伝統を重んじるのかということで、行司と相撲協会が随分叩かれました。

大昔には女性の力士もいたそうですが、土俵は基本的に女人禁制です。なんでも相撲という競技はもともとは五穀豊穣ごこくほうじょうの女神さまをよろこばせるために行われた催しだそうです。そして、土俵にはその女神さまがいらっしゃるそうです。その土俵に女性があがると女神さまは嫉妬しっとで怒り狂い、たちまち農作物がとれず凶作になるそうです。だから、土俵には女性が上がれないそうです。

でも、今回のケースのように人命がかかっているとか、やむを得ない場合は仕方がないと思われます。原則は原則としてきちんと守ることはべきですが、原則には例外がつきもの。例外のケースが発生した時は臨機応変に対処したほうが良いと僕は思いますね。

土俵に限らず日本のあちこちにも男性しか入れない神社、逆に女性しか入れない神社があるそうですね。今日お話しする沖ノ島もそうです。

沖ノ島は九州北端と対馬のほぼ中間、玄界灘げんかいなだに浮かんでおります。周囲約4キロ、面積わずか0・69平方メートルの小さな孤島です。この島には宗像大社沖津宮むなかたたいしゃおきつみやという神社があります。
え、宗像大社沖津宮ってなにかって?順を追ってお話ししますと、宗像大社とは福岡県宗像市にある大きな神社で、沖ノ島の沖津宮筑前大島ちくぜんおおしま中津宮なかつみや、宗像市田島の辺津宮へつみや(総社)の3つの神社をひっくるめて宗像大社というそうです。その沖ノ島にある沖津宮とは宗像大社にある3つの神社の一つなのですね。ちなみに宗像大社は世界遺産に登録されました。

この島には人が住んでおらず、しいて言えば宗像大社につとめる男性の神官一人が、10日間交代で島にやってきて神主の役目をされるそうです。ただし、神聖な島であるため、島に上陸する前に徹底したみそぎが行い身を清めるそうです。

それくらい沖ノ島は神聖な島で、女性が入ることもできず、男性であっても宗像大社の許可がなければ足を踏み入れることができないのです。なぜ、島に女性が立ち入ることができないのか?それは、この島にある宗像大社沖津宮の祭神・田心姫神たごりひめのかみが関係があるそうです。この女神さまは大変嫉妬深く、女性が上陸すると、それだけで嫉妬心を抱くそうです。女どうしの争い(逆に男同士の争い)はむごいものがありますからね。異性同士の二人だったら、お互いに手加減をすることがあっても、同性同士だと容赦しないのですね。え?うちのカミさんはダンナに厳しくて、容赦しないって?まあ、その辺のお話は置いておきましょうw

それはともかく、女神さまのたたりがこわくて、沖ノ島では女人禁制がずっと守られているようです。そして、めったに人が立ち寄ることもできないので、島内には手つかずの原始林が生い茂っております。そして、かつてはこの島で祭祀が行われ(4世紀〜10世紀ごろ)、銅鏡や玉類、鉄製武器、朝鮮半島由来の金製指輪や馬具、中国由来の金銅製品、ササン朝ペルシア製のカットグラスなど様々な宝物が発見されました。これらの宝物はすべて国宝か重要文化財に指定されました。それで、沖ノ島は「海の正倉院」と呼ばれるようにもなりました。

これらの遺物が出土した背景として、古来、沖ノ島が日本から朝鮮半島や中国にわたる際の要地にあったからです。古代、宗像地方を治めていた豪族・胸方むなかた氏によって宗像大社沖津宮が沖ノ島に置かれたのです。そして、祭祀が行われるようになったのです。何のためかというと、航海の無事を祈るためです。

昔は造船技術や航海技術が未熟であったため、海難事故が多発したそうです。沖ノ島に住む神様に航海
の無事を祈るべく祭祀が行われたのです。


(宗像大社の動画)


※ 参考文献および参考にしたもの




あと、『歴史秘話ヒストリア』も参考にしました。