まだ暑い日が続いておりますが、行楽シーズン到来ですね。旅をするなら春や夏もいいけれど、秋がいいですね。今日は旅ソングのアンケートを作ってみました。旅の歌ってたくさんありすが、僕は山口百恵さんの『いい日旅立ち』、谷村新司さんの『三都物語』、それから布施明さんの『旅愁 斑鳩にて』が好きですね。今はお金と暇さえあれば旅はむずしかしくありません。しかし、江戸時代とかは旅なんてそうそうできるもんじゃありませんでした。まず江戸時代は旅行が禁止されておりました。ただ神社仏閣を参拝することは許されておりました。特に人気が高かったのが伊勢神宮でした。一生に一度は伊勢神宮に行きたいという人がたくさんいたのです。僕も今年、数十年ぶりに伊勢神宮に行きましたが、たくさんの参拝客がいてびっくりしました。お伊勢参りは令和の現在でも人々のあこがれなのでしょう。
しかし、江戸時代と言えば新幹線も飛行機もなかった時代、交通手段はおもに徒歩。何日もかかりますね。何日もかかるから何回も宿泊しなきゃいけない、だから宿泊料だけでもお金がかかります。しかも道中には恐ろしい山賊や追いはぎもいたりする。旅をするのが今よりも困難な時代でした。お伊勢まいりに行きたくてもいけない。それで旅にいけない主人の代わりに犬が代参をしたといいますえ、ワンちゃんが伊勢までたどり着けるのかってびっくりしますが、代参をするわんこちゃんは首にお金入りの袋をつけたそうです。すると道中の人々が「あ、このワンちゃんは代参をしているんだ」って手厚くもてなしたといいます。食事を与えたり、道案内をしてあげたり。そうやって道中で人々に親切にされ、ワンちゃんは無事に伊勢神宮までたどり着くのです。そして伊勢の神官はそのわんこちゃんにお札をあげて、ワンちゃんはそのまま主人のもとへ帰っていくと。ずいぶんおりこうさんなワンちゃんですね。