(この記事は2015年に書いた記事を加筆修正したもので、今年「歴史秘話ヒストリア」で正倉院のことが取り上げられたことを機に書かせていただきました)
昔、大河ドラマ「江」(ごう)で織田信長が姪の江に東大寺と呼ばれる香木をプレゼントする話が出てきました。この香木は蘭奢侍 と呼ばれた天下一の香木であります。それを神も恐れぬ信長が切り取ったそうです。
蘭奢侍 は東大寺の正倉院に保管されています。これは信長だけでなく、足利義政や明治天皇など時の権力者たちが非常に関心を持った宝物です。蘭奢侍 をよく見ると一部を切り取られたような傷が50くらいあるそうです。
ある日、信長が東大寺の宝物をすべて見せよと命じると、僧侶が持ってきたのが、この蘭奢侍 なのです。一部を切り取り、信長があげたのです。信長はたいそう喜んだといいます。蘭奢侍 のような有名な香木を手に入れることは、著名な茶器を持つのと同じくらいの名誉だったのです。
この香木からはなんともいえない香りがするそうです。ふつう香木の香りは甘いとか辛いとか、せいぜ香りが一つ、おおくても二つの香りがまじったような感じなのですが、この蘭奢侍 だけは、ドルチェ&ガッバーナじゃなかったw甘い、辛い、酸っぱい、苦い、塩っ辛い、と5つの香りを持っているような、この世に一つとないような不思議な香木だといいます。だからこそ、時の権力者を魅了したのでしょう。
ただし、蘭奢侍 は正倉院宝物目録での名は黄熟香 と言われています。
もちろん蘭奢侍 は大変な宝物だから、なかなか見ることはできません。
東大寺の正倉院といえば、2014年の12月の初めに僕もおとずれました。秋の終わりの雰囲気が感じられる京都・奈良へ一泊二日の旅行をしました。30数年前の修学旅行では東大寺の大仏殿はおとずれましたが、正倉院にはおとずれなかったので、今回はおとずれたいと思っていたのです。
実物の正倉院を見たのですが、思っていたよりも大きいと思いました。教科書にのっている写真だとどうしても小さく見えるから。
厳重な警備のため、正倉院の建物に中に入るどころか、近づく事すら出来ません。なので、外から正倉院の建物をながめておりました。国の大切な宝物が眠っているのですから、当然といえば当然でしょう。
ただ、年に一回、奈良国立博物館にて、正倉院の宝物の特別 展示が行われるようです。さらに、信長も愛したという蘭奢侍 もそのとき一般公開されるそうですね。僕も機会があれば、特別展示会が行われたときに奈良に訪れ、この目で蘭奢侍を見てみたいですね。今はコロナだから厳しいですが、コロナが収まったら奈良に行きたいです。
昔、大河ドラマ「江」(ごう)で織田信長が姪の江に東大寺と呼ばれる香木をプレゼントする話が出てきました。この香木は
ある日、信長が東大寺の宝物をすべて見せよと命じると、僧侶が持ってきたのが、この
この香木からはなんともいえない香りがするそうです。ふつう香木の香りは甘いとか辛いとか、せいぜ香りが一つ、おおくても二つの香りがまじったような感じなのですが、この
ただし、
もちろん
東大寺の正倉院といえば、2014年の12月の初めに僕もおとずれました。秋の終わりの雰囲気が感じられる京都・奈良へ一泊二日の旅行をしました。30数年前の修学旅行では東大寺の大仏殿はおとずれましたが、正倉院にはおとずれなかったので、今回はおとずれたいと思っていたのです。
実物の正倉院を見たのですが、思っていたよりも大きいと思いました。教科書にのっている写真だとどうしても小さく見えるから。
厳重な警備のため、正倉院の建物に中に入るどころか、近づく事すら出来ません。なので、外から正倉院の建物をながめておりました。国の大切な宝物が眠っているのですから、当然といえば当然でしょう。
ただ、年に一回、奈良国立博物館にて、正倉院の宝物の特別 展示が行われるようです。さらに、信長も愛したという